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40代で職歴なしの引きこもりニートの友人が就職した方法(資格取得のすすめ)

私の友人が40代職歴なしのニートだったのですが、2018年2月にめでたく就職して立派なサラリーマンになり1年経ちました。

彼とは高校時代からの友人で、大学卒業から就職活動というものをせず、そのまま40代になるまで就職活動をせずニートのまま過ごしてきました。

ニートなので外出するのは買い物ぐらいで基本自分の部屋でゲームかネット、動画を見るみたいな生活を過ごしてきました。

もちろん私は彼とは普通に付き合ってきたので何か用があれば彼を外に連れ出すみたいな関係を40代の現在になるまで続けてきました。(この辺は情けないですがお互い独身だから出来たことだと思います。)

そんな彼が就職するきっかけになったのが、私の趣味みたいになっている資格取得の勉強の話をしたことでした。

自分の友人をブログのネタにするという人でなしな私の話ですが彼からブログに書くことに了承してもらっているので今回はニートから何をして就職にまで至ったかを書いてみたいと思います。

彼がニートから脱却して就職できた方法は、現在就職しようとしている人には貴重な情報になると思います。

40代職歴なしニートな彼のスペック

そんな彼は就活当時45歳、マイペースのB型。

特に持っている資格があるわけでもない、特徴のない中年です。

趣味はアニメやゲーム、パソコンと典型的なオタク気質。

特技はパソコン、自分でパソコンを組み立てたりするのが好きなようです。

学生時代は私と同じボウリング場でバイトしたり、化学会社で実験の手伝いをしたりしていました。

大学を卒業してからは特にバイトすることなく自宅で趣味を満喫していました。

そんな彼を気遣ってか、塾講師の友人の授業の準備や私の仕事の手伝いをバイトのつもりでやってもらっていました。

私と同じ某公立高校を卒業後、一浪して某私立大学化学科を卒業した彼ですが90年代中盤、バブル崩壊後のいわゆる就職氷河期と言われた世代です。

この世代は私もでしたが就職活動するにもなかなか希望職種に就くことが難しい時代で会社説明会を回っても内定を貰うまでは至難の業でした。

私の大学では内定率が4割ぐらい、特に女子は2割行けばいい方だったと思います。彼の大学の化学科でも似たような状況だったのではないでしょうか?

そんな時代だったので彼にとって希望職種に就けないことで就活を諦めてしまったみたいな一面があったように思います。

今の時代は就職エージェントがいるようです

今の新卒の就活には強い味方がいます。

受かる面接やエントリーシートの書き方、グループディスカッションの対策といった

就活で必要となるノウハウをアドバイザーが教えてくれるそうです。

また、登録されている企業は安定企業が多数とのことで早い人は1週間ほどで内定が獲得できるそうです。

 

何故ニートになってしまったのか?

就活を諦めてしまったものの、第二新卒や中途採用などの方法はあったわけですが何となく流されてしまうような形でニート生活に入ってしまいます。

家を出る時は漫画雑誌の発売日にコンビニに行くぐらいで、後はほとんど自宅に閉じこもってゲームかマンガを読んでいる生活。

また、決定的だったのはあるオンラインゲームにハマってしまったことです。24時間パソコンに向いゲームをやり続ける生活が約10年続きました。

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ニートが就職するための手段

ニートや求職者が就職するための手段とし行政が用意している手段は大きく3つあります。

  1. サポステ(地域若者サポートステーション)
  2. ジョブカフェ(東京では東京しごとセンター)
  3. ハローワーク(公共職業安定所)

サポステ(地域若者サポートステーション)とは?

地域若者サポートステーション(愛称:「サポステ」)は働くことに悩みを抱えている15歳〜39歳までの若者に対し、就労に向けた支援を行っている施設のことです。

  • キャリアコンサルタントによる専門的な相談が受けられる
  • コミュニケーション訓練や協力企業への就労体験などによるキャリアアップ

厚生労働省が若者支援の実績やノウハウのあるとして委託された全国のNPO法人や株式会社によって実施されています。

全国の方が利用しやすいよう全ての都道府県(全国175箇所)に設置されているようです。

15歳〜39歳までの若者に対し、就労支援を行っているサポステですが、そもそも40代の彼にはこの機関は利用できないようです。

地域若者サポートステーションについて詳しくはこちらをご覧ください。

ジョブカフェ(東京しごとセンター)とは?

ジョブカフェとは各都道府県が中心なって設置している、若者の就職支援を行う施設のことです。
厚生労働省も、次のような取り組みをして都道府県と連携して若者の就労支援に取り組んでいるようです。

  • 都道府県の要望に応じてジョブカフェにハローワークを併設して職業紹介等を行っている

ジョブカフェは通称で、正式名称は「若年者のためのワンストップサービスセンター」言います。
若者が自分に適した仕事を見つけるための様々なサービスを1か所で受けることを可能にしています。
もちろんすべて無料で受けられます。
ハローワークを併設しているジョブカフェが現在、46の都道府県に設置されているようです。 
ジョブカフェの多くは県庁所在地にあります。
さらに地域によっては「サテライト」と呼ばれる出張所を作ってサービスを行っているところもあります。

ジョブカフェについて詳しくはこちらをご覧ください。

ジョブカフェでは就職専門員が就職相談に乗ったりするというような就労支援を行っているようです。



ハローワーク(公共職業安定所)とは?

ハローワークは厚生労働省が運営する就職支援・雇用促進のための施設であり、求人の検索や雇用保険の手続き、求人の申込み手続きや雇用保険・助成金などの手続きが出来ます。

また、インターネットを利用したハローワークの情報の照会が出来るサービスを行っています。

インターネットハローワークを使った情報照会サービスについてはこちらをご覧ください。

一般的にはハローワークが身近な存在かもしれません。最近ではインターネットで求人を検索したりニートにとっては敷居が低くなるように工夫されていると思います。

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民間の就職手段

工場作業員などは正社員ではなく、契約社員になってしまいますが契約社員であれば以下のような求人サイトもあります。

また、介護職であれば40代でも正社員を目指すことが可能です。

そして、プログラマーなどITエンジニアなどの場合は未経験でもプログラム技術などを

お給料を貰いながら学び、手に職をつけることが出来ます。

基本的に35歳までと言われていますが、この業界ではやる気次第で採用されるようです。

ニートの問題点

40代職歴なしニートとしてこれまで生活してきましたが自分なりに問題点を自覚していました。

それは次の3点です。

  1. 自分の買いたいものを買えない
  2. 基本的に親の収入に依存していて親も年金暮らしである
  3. 自分の老後を意識するようになった

彼なりに自分の現在と未来を意識することが彼の変わった理由の一つだったかもしれません。

ニートから資格取得へのきっかけ

そんな彼が資格取得するきっかけが、私が危険物取扱者乙種4類の資格取得する勉強をしているという話題でした。

ビルメン4点セットの資格の中では最も取り組みやすい上にガソリンスタンドなどでは時給がちょっとだけ上がったりと優遇される資格です。

ビルメン4点セットとは?

ビルメン4点セットとは設備管理(ビルメンテナンス)の求人でよく求められる4種類の資格です。

  • 第二種電気工事士
  • 危険物取扱者乙種4類
  • 二級ボイラー技士
  • 第三種冷凍機械責任者

ビルメンの求人に応募する場合には、この4種類の資格を取得していれば有利と言われます。

ただし、この4種類全てを持っている必要はなく第二種電気工事士を中心に2〜3種類ぐらいを持っていれば十分だと言われています。

この危険物乙4の資格の勉強でユニバースリサーチというサイトでWEBで模擬試験というサービスがあり、過去の試験問題を無料で挑戦できるという素晴らしいものです。

このサービスを私が利用していることを聞いた彼が危険物甲種の試験問題に挑戦してみたことが大きなきっかけになりました。

化学科で勉強した内容がこの資格でかなりの部分で出題されたことで、自分でもいけるんじゃね?と思ったようです。

危険物取扱者乙種4類についてはこちら

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ニートから就職に向けた資格取得へ

危険物取扱者の資格についてはまた記事を書きたいと思いますので省略しますが彼はなんだかんだで危険物甲種を一発合格、ニートだった彼には大きな自信になったと言っておりました。

この危険物甲種を取得したことで彼にとって3点のメリットがありました。

  1. ガソリンスタンドのアルバイトが決まったこと
  2. アルバイトが決まったことで資格取得の資金稼ぎが出来るようになったこと
  3. アルバイトで面接試験の経験が出来たこと

危険物取扱者の資格を取得したことでビルメンテナンス(設備管理)で正社員を目指すかという話をにするようになってました。

彼にとっては接客全般、特に人と接することに苦手意識を持っていたようです。

ニートから就職しやすいとされる職種

  • 介護職
  • プログラマー
  • 警備員
  • 製造業
  • トラック運転手(運送業)
  • タクシー運転手
  • 設備管理員(ビルメンテナンス)
  • 工場作業員

 

人と接することが苦手な彼でしたが、介護職、運送業、タクシー運転手に関しては人と接する職業であり難しいようでした。

そんな中でビルメンテナンス(設備管理)は人と接することが比較的少ない、また肉体的負担も少なめで中高年に人気で求人もある業界です。

フリーターよりは正社員をという話になり、ビルメンを目指すことにしました。

調べてみたところビルメンではビルメン4点セットの取得が求められることが分かり、その中でも必須とされる第二種電気工事士の取得を目指すということで職業訓練校に通うことにしました。

ビルメン4点セットの中では技能試験の存在もあり取得が難しいため職業訓練校はおすすめです、職業訓練校の受講者合格率をある程度目標にしているようです。

職業訓練校の講師の熱心な指導の甲斐もあり第二種電気工事士の筆記試験も順調に一発合格。

第二種電気工事士についてはこちら

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その後、二級ボイラー技士試験も順調に合格した上で三種冷凍の講習会を受講しビルメン4点セット取得の見通しが付いたところでビルメンテナンスの会社へ就職活動することにしました。

二級ボイラー技士についてはこちら

この時点での保有資格

  • 甲種危険物取扱者
  • 第二種電気工事士
  • 二級ボイラー技士

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フリーターからビルメンへの就職活動

就職活動といっても彼の生活は自分の部屋が中心、当然PCを使った就活です。

基本はリクナビNEXT、エン転職などのサイトを利用しビルメン会社へ応募。

転職エージェントとは?

また、今回は利用しませんでしたが転職エージェントという存在もあります。

転職エージェントとは、人材紹介サービスの一つで、求職者が抱える様々な悩みを解決し、本人にとって最適な転職が出来るよう情報を提供するサービスです。

転職市場は景気や時代などの要因から変化を続けており、価値観やライフスタイルの多様化もあり、企業や求職者のニーズも多種多様になっているようです。

求職者の悩みの一つとして、「転職活動の進め方が分からない」「どんな会社が自分に合っているかアドバイスして欲しい」「自分の強みが分からない」などといった悩みに答え、転職にあたった選択をサポートするサービスです。

転職エージェントの一つとして、マイナビAGENTホームページはこちらをご覧ください。

就職活動への準備

彼は就職活動にあたって準備を次の3点を行いました。

  • 正月の初売りセールでデパートのスーツ福袋で仕立ての良いスーツを作ったこと
  • 写真店で作ったスーツを着用して履歴書で使用する写真を撮影したこと
  • 資格を計画的に取得したこと

この中で就活では必須になる履歴書に使用する写真はスーツを着用して写真店で撮影DVD-Rに焼いてもらったそうです。

これが意外に便利でWEBでの応募や紙に書く履歴書のいずれでも使用出来ます。スーツ着用で綺麗に撮ってもらった写真なので印象が良かったようです。

ニートの就職に向けた面接対策

一般論としてニートの就活に対して最もハードルが高いのが面接だと思います。

まず面接に際しては次のようなことを聞かれると想定されました。

  • 何故既卒無職になったのか?
  • 空白期間について何をしていたのか?
  • 何故就職しようと思ったのか?
  • 志望動機
  • 自己PR

特にニートをしていた間の空白期間についてはある程度説得力ある答えを用意しておく必要がありました。

そこで、作戦会議をして前もって答える言葉を考えておくことにしました。

  1. 小細工をせず素直に自分の希望した職種に就けなかったことを言う
  2. 空白期間については、資格取得などをしていたこと
  3. 就職動機については親の年齢や年金生活などを理由に経済的な安定ということ
  4. 志望動機については設備管理という仕事を通じて社会貢献すること

といったことを中心に肉付けし、回答できるようにしました。

また、彼は学生時代「オド」とあだ名で呼ばれる程、おどおどしていたので面接ではその態度が現れないよう平常心を保つように心がけたとのことです。

応募した会社の概要

  1. 1社目、系列系ビルメンテナンス企業→WEB応募で不採用
  2. 2社目、東証一部上場の独立系ビルメンテナンス企業→WEB応募で不採用
  3. 3社目、独立系ビルメンテナンス企業→面接で不採用
  4. 4社目、二部上場の独立系ビルメンテナンス企業→採用
  5. 5社目、独立系ビルメンテナンス企業→途中でお断り

1社目、2社目の大手ビルメンテナンス企業でしたが、いずれもWEB応募で不採用でした。

3社目は独立系ビルメンテナンス企業でしたが面接で不採用でしたが、ここで面接を経験できたことが次に活かせたのだと思います。

4社目は二部上場の独立系ビルメンテナンス企業でしたが、順調に面接もクリアし採用に至りました。

40代職歴なしということに関しては聞かれたものの、その間も資格取得している姿勢などを評価されたそうです。

最初の面接の段階で作業着のサイズを聞かれたりとある程度手応えがあったとのことでした。

5社を応募しましたが4社目で内定、5社目は途中で断ったとのことでした。

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まとめ

40代職歴なしニートというハードルが高い条件でしたが順調に内定、就職に至ったのは次の理由があります。

  • 40代、50代でも就職の芽があるビルメンテナンス業界ということ
  • 現在は好景気であり比較的求人が多い売り手市場であること
  • 資格をコツコツと取得してビルメン4点セットを取得したこと
  • 就職に向かいしっかり準備を行ったこと

これらの理由はもちろんですが、これらの資格取得や就職活動の準備を行った彼の頑張りが評価されたのではないかと思います。

よく40代職歴なしで就職出来ますか?という質問がネットで散見されるので今回実例として参考になる方がいらっしゃれば幸いです。